ここ数年、行き過ぎていると思っていることがあります。

 

それは、部活動、クラブ活動のことです。

 

国としては、部活動に制限をかけています。

旧文部省の有識者会議が1997年に、

「中学で週2日以上の休養日を設ける」よう促す報告書をまとめています。

 

しかし、20年が経過した今も浸透しているとは言えません。

 

新聞記事に出ていたので、読まれた方もいるのではないでしょうか。

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この部活動を制限するというのは、

そもそも長時間勤務となる教員の負担を減らすというものでした。

 

確かに一部の学校では、部活動は減ったそうです。

しかし、学校とは(一応)無関係のクラブ活動が加熱している面があります。

 

クラブ活動のコーチと呼ばれる人は、ボランティアでやっておられると思いますので、

それは素晴らしいことです。

 

けれども、週に2回の夜練習をやり、土日も練習や試合をするというのは、

ちょっとやり過ぎではないでしょうか?

大会前の期間限定ならそれも仕方がないと思いますが、

ほとんど年中で、しかも、

この数年、どんどん加熱しているように感じます。

 

この前の期末テスト直前の土日も練習や試合があったクラブがあり、

子どもたちは、全然勉強が出来なかったと嘆いていました。

 

大人の理論で、

好きでやっているのだから、

勉強は隙間時間を見つけてやるべきだと言う人もいます。

 

よほど目的意識があり、勉強が苦手ではない子どもならそれもできるでしょうが、

夜の練習を終えての帰宅後、すぐに勉強に向かえるでしょうか?

週に1回だけの何もない夜を、勉強に集中することができるでしょうか?

 

子どもたちは疲れていると感じます。

塾を辞めれば余裕ができるのなら、

どうぞどうぞ、辞めてのんびりしてくださいと言ってあげたい気がします。

 

気持ちに余裕がなくなると、子どもたちの心はすさんでいきます。

 

ちょっとしたイジメやからかいが横行し始めます。

何より、学校の授業に集中できなくなります。

 

学校の授業をまともに受けてこず、

家での学習時間もほとんどない状態では、

いくら塾の中で頑張ってやっても、点数には繋がらないのではないかと感じています。

 

行き過ぎたクラブ活動に待ったをかけるのは、親の役目です。

時には、休ませることも必要です。

 

新聞記事を読んで、ここに書こうと思いました。

何か相談があればいつでも(早めに)いらしてください。