BOOKLOVE読書会

読めなかったor読まなかった どっちかな?【積ん読書会レポ】

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こんにちは。 BOOKLOVE部長の棚瀬です。

11月14日に開催された「積ん読書会」のレポートです。

普段の読書会では読み終わった本について語りあいますが、今回はまだ読んでいない本、通称「積ん読」を紹介しあうという一風変わった内容でした。

気になる本を次から次に購入していくうちに、気づいたら部屋に「積ん読タワー」がいくつもでき上がっている、なんていうことは本好きな方ならば経験あるのではないでしょうか。

紹介者① ― 文学が読みたかったんです・・・

  • 「それから」夏目漱石
  • 「暗夜行路」志賀直哉 
  • 「潮騒」三島由紀夫 
  • 「嘔吐」J・P・サルトル 
  • 「遠い山なみの光り」カズオ・イシグロ

今年の初めに読書にたいするモチベーションが上がっている時期があり、「今年は国内外の有名な文学作品をたくさん読みたい!」と思い、課題を40冊選定して全て読破することを目標にしていました。

途中までは順調だったのですが、難解な作品やいまいち入り込めない作品もあり、結局15作ほどしか読めませんでした。

ふだん読めないような作品(「モンテクリスト伯」等)を読めたことはよかったのですが、無理に課題本だけ選んでも失敗することがわかりました。

読めなかった本の中でも日本の古典はいずれまた挑戦したいです。

紹介者② ― 情報は鮮度が命

  • 「自然免疫をぐんぐん高める200%の基本ワザ」新谷弘美
  • 「アウトプット大全」樺沢紫苑  

コロナウイルスの流行にあわせて免疫力に関する本を読もうと思ったのですが、刊行されたのが数年前ということもあり、内容が少し古く実際の対策に役立てるのには物足りなさを感じてしまいました。感染症や人体に関する知見はどんどん更新されているので、やっぱり情報は鮮度が大事だと感じました。

塾の講師をしているので、「アウトプット大全」を読んで生徒たちにアウトプットの大切さを伝えるつもりでしたが、横書き形式や医学書のような書き方が読みづらく積ん読となってしまいました。

手元に本があっていつでも読めると思うとかえって読めないものですね。

紹介者② ― ミステリーが好きなんです

  • 「medium」相沢沙呼
  • 「魔眼の匣の殺人」 今村昌弘
  • 「熱源」川越宗一
  • 「Power」 ナオミ・オルダーマン
  • 「Never Ending Story」ミヒャエル・エンデ
  • 「オッデュセイア」 ホメロス

ミステリー小説が好きなので、話題になった作品や有名作家の作品を買ったのですが、なんとなくタイミングを逃してしまい、読めずじまいに… 何を読むかも大事ですが、いつ読むのかも同じくらい重要だと改めて感じました。

他にも直木賞受賞作やアメリカのフェミニズム文学、有名な児童文学の原書なども読んでみたのですが、最後まで読み切ることができなかったのでいずれ挑戦したいです。

「オッデュセイア」はギリシャの有名な古典ですが、予想以上の難解さで最初の数ページを読んだだけで挫折してしまいました。なにかの課題にでもならない限り読み切るのは難しそうです。

紹介者③ ― 真の読書家は湯船の中で育まれる

  • 「図書館島」ソフィア・サマター 
  • 「武士道」新渡戸稲造   
  • 「子どもが育つ魔法の言葉」ドロシー・ロー・ソルト  
  • 「絵本で育てる情報分析力」三森ゆりか

「図書館島」は前回の一箱古本市で手に入れた本です。いつも本はお風呂の中で読むことが多いのですが、表紙のイラストがとてもきれいな本なのでなかなかお風呂には持ち込めず、読むのに時間がかかっています。

「武士道」も同じ時に手に入れた本です。以前から海外に出かけることや外国の方とふれあう機会が多いのですが、そんな中で自分のルーツである日本のことや日本人特有の精神について知っておきたいと思って、読みたいです。

来年、初めての出産を控えているので、友人にすすめてもらった子育てに関する本もこれから読む予定です。

紹介者④ ― こんな世の中おかしいやろがい!

  • 「せやろがい! ではおさまらない – 僕が今、伝えたいこと聞いてくれへんか?」  せやろがいおじさん
  • 「学校の当り前をやめた」「子どもが生きる力をつけるために親ができること」 工藤勇一
  • 「種は誰のものか?」岡本よりたか

YouTubeを通して社会問題を提起しているお笑い芸人「せやろがいおじさん」の本を読んでいます。政治に対する疑問や基地問題などに対して一般市民の目線からわかりやすくかつ鋭く切り込んでいます。避けられがちな話題に対しても遠慮なく意見をしていてたくさんの人に読んでもらいたい内容です。

工藤勇一さんは現役の中学校長をされている方で、固定観念にとらわれない教育方針がたくさんの保護者や教育者から支持を集めています。私も教育に携わっているのですが、教育方針の参考にしていることがたくさんあります。

岡本よりたかさんは環境活動家、無肥料栽培家として各地で講演を行っている方で、植物本来の力を引き出した栽培方法や食料を自給することの大切さなどを啓蒙されています。最近では種苗法改正が賛否両論を巻き起こしましたが、食物自給率の低い日本の現状をもっと多くの人に知ってもらいたいです。

紹介者⑤ ― 本が教えてくれる人生

  • 「かがみの孤城」辻村深月  
  • 「月の街 山の街」イ・チョルファン
  • 「僕の死に方」金子哲雄 
  • 「言葉果つるところ」鶴見和子 石牟礼道子

直木賞作家でもある辻村深月の作品はとても読みやすく、登場人物の心理描写やストーリー展開には引き込まれるところがたくさんあります。

「月の街 山の街」は草彅剛さんが翻訳をしている韓国の作家の小説なのですが、有名な方が翻訳をしていると知らない作家の本でも手に取りたくなって買いました。

「僕の死に方」は経済評論家として活躍していた著者が肺がんを患ってから亡くなるまでの日々を克明につづった手記で、読んでいると胸が詰まります。人の命はとても儚く、いつ終わってしまうかわからないからこそ日々を大切に生きていきたいと思えました。

石牟礼道子は両親と同郷の作家で以前から読んでみたいと思っていたのですが、その精神性や生涯にはとても感銘を受けます。

これまであまり読書はしてこなかったのですが、今年はいろいろなジャンルの本を通して人生のいろいろな側面を知ることができたように思います。

どの本も読み切れていないので、最後までちゃんと読み切りたいです。

編集後記 

今回は「積ん読」について語り合うという異色の内容となりましたが、各人の好みがはっきりとわかる面白い内容になりました。

読んでいない本について話しているはずなのに、どの紹介者もとても熱く詳しく話してくれたので、聞いているだけで読んだような気持ちになりました。

内容を読まなくても本の背表紙を見えるように置いておくだけで読書と同じような効果があるらしく、いい本と出会ったときは積ん読になるのをためらわずに買うのが吉、かもしれません。

読めなかった本=読みたかった本ということでもあると思うので、積ん読がたくさんある人は来年の読書がますますはかどるのではないでしょうか。

次回予告

日時:1月24日㈰ 19:00~21:00

テーマ:心が軽くなる本

「この本を読むと心が軽くなる」「読んだことないけど、心が軽くなりそう」という本をシェアし合いましょう。
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