BOOKLOVE読書会

今年読んだ本の紹介をしました

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BOOKLOVE部長の棚瀬です。
11月27日に毎月恒例の読書会を開催しました。
 
今回のテーマは「今年読んだ本、読めなかった本」です。
ジャンル問わずたくさんの本が集まりました。



① Junaida「の」「街どろぼう」
今年参加した絵本読書会で紹介してもらったイラストレーターの作品です。
とてもきれいな色づかいに一目ぼれしてしまいました。
アンデルセンの童話のようなどこか懐かしさを感じる世界観で、眺めていると本の中に入り込みたくなります。
子どもから大人まで幅広い世代の人に読んでもらいたい本なので、本好きな人に紹介するようにしています。

② 西村京太郎「東京駅殺人事件」
ミステリー小説が好きでいろいろな作家を読んでいるのですが、その中でも大御所作家の小説です。タイトルの通り東京駅を舞台にした話なのですが、容疑者が直接登場しないという驚きの内容でした。
西村京太郎は電車や旅を舞台にした小説が多いのですが、自分が旅をしているような感覚になれるのでミステリー要素以外の楽しみもあります。

③ 凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」
今年の本屋大賞にノミネートされた作品です。
一か月後に隕石が落ちてくることが分かった世界で、最後の日々を生きる家族を中心にしたストーリーです。
「残された日々をどう生きるのか」というこれまでにもさまざまな作品で取り上げられてきたテーマですが、登場人物の心理描写がとてもリアルで、『自分だったらどうするだろう』と考えながら読みました。
特に主人公の一人として登場するシングルマザーの女性の「どんなことがあっても子どもたちを飢えさせない」という覚悟には強く共感しました。

④ 町田その子「52ヘルツのクジラたち」
今年の本屋大賞を受賞した作品です。
親に虐待された過去を持つ女性が、かつての過ちから逃れるために引っ越してきた地で、同じように親から虐げられている少年と出会ったことから始まる再生と救済の物語です。
虐待される場面や人間の暗い面についても隠さずに描かれていて読むのがつらいところもありましたが、それでも読むことができてよかったと思えた作品でした。
本屋大賞受賞作はこれまでにもいくつか読んできましたが、読みやすくも奥深い作品が多くてこれからも楽しみにしています。

⑤ 重松清「十字架」
クラスメートのいじめを見過ごしてしまった少年が主人公の小説です。
いじめがテーマということで、とても重く哀しい内容ですが、それだけに読む価値のある小説でした。
作中で「一瞬だけ痛いナイフの言葉」と「いつまでも背負わなければいけない十字架の言葉」というセリフが出てくるのですが、自分がなにげなく発した一言でも相手にとっては一生残る傷を負わせてしまうことがある、ということがわかり言葉をかけるときには慎重にしなければならないと感じました。

⑥ 三浦しをん「船を編む」
辞書を一から作る編集者たちの物語です。
辞書を作る、ということ自体が全くイメージできなかったのですが、その過程が詳細に描かれていて勉強にもなりました。
言葉に対する真摯な姿勢が感じられて辞書に対する気持ちが変わりました。
実写映画もとても評判がいいみたいなので、観てみたいです。

⑦ 松谷みちこ「いないないばあ」 「にこにこ」「しましまぐるぐる」
今年生まれた娘のために絵本の読み聞かせをしているのですが、「いないないばあ」は私が子どものころに親に読んでもらっていた本で、同じ本を娘に読み聞かせていると感慨深いものがあります。
赤ちゃんの気を引くような工夫が随所にされていて長年読み継がれている理由がよくわかりました。
「にこにこ」「しましまぐるぐる」も赤ちゃんの視覚の発達に合わせた内容になっていてなんども読み聞かせています。

⑧ RYUREX「何度だって生き直せ」
岐阜出身のボーカリストの自伝です。
オリコンにランクインするまで上り詰めていた時に発声障害を発症してからの絶望とそこから立ち直った軌跡がつづられています。
読者に直接語りかけるような力強い言葉が並んでいて、読んでいると勇気をもらえます。
最近では歌手としての活動だけでなくラジオ放送局のオーナーや地域振興にも取り組んでいて、応援していきたいと思っているひとりです。

⑨ 劉慈欣「三体」
中国人作家によるSF三部作です。
世界中で科学者たちが謎の自死を遂げる事件に端を発した宇宙規模の壮大なストーリーに圧倒されました。
最新の科学的知見を織り交ぜながら展開する物語に終始圧倒されながら読み終えました。
宇宙人は存在するのか、科学はどこまで発展するのか、宇宙に終わりはあるのか、といったことに一度でも疑問を持った人なら誰でも引き込まれる作品だと思います。
作中の随所に全体主義への警鐘が込められていて、この作品が中国人作家によって書かれたということ自体がとても意義深いものだと感じました。
「想像力が人間の持つ最も強力な武器」というメッセージに胸を打たれました。


□編集後記□ 
読書会を終えて考えたこと  今回のテーマは「今年読んだ本、読めなかった本」でしたが、読んだ本の紹介だけで盛り上がってしまい読めなかった本の紹介までたどり着くことができませんでした。
それだけに各参加者が読んできた本に対する熱い思いを紹介してくれて、聞いているだけで読んだ気になれました。
読書は自分一人だけで完結するものではなくて、感想や考察を他の人と共有することで内容の理解が深まることが改めて実感できました。

今回初めての中学生が参加してくれました。
大人と本の話をする機会は初めてでしたが、楽しかったですとのこと。
せひこれからも参加してください。
 
次回の開催は12月26日(日)
本のプレゼント交換会を実施します。ぜひご参加ください!
 
 
 
 
 
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