昨年12月に福岡の社会福祉協議会から、
下野小学校で高齢者の勉強をするので、
「認知症サポーター養成講座」をやってもらえませんかと連絡が来ました。

かねてより、小中学校でやれたらいいなあと思っていたので、
二つ返事で引き受けることにしました。

先週学校まで出かけて、担任の先生と打ち合わせをしてきました。
クラスは6年生の16人。
福祉の学習として、
認知症について学ぶだけでなく、
身体に重りを付けたり目や耳のハンディを体験するという高齢者体験もしたり、
高齢者と交流もしたいというお話でした。

20日の3時間目と4時間目を使って、
認知症について学ぶ「サポーター養成講座」を行いました。

最初に、
「お年寄りと聞いてどんなイメージを持つ?」ということをグループで話ながらメモしてもらいました。

「足が不自由」「耳が遠い」というような
ネガティブな言葉を書いている子がほとんどでしたが、
中に「優しい」ということを書いている子がいて、なんだかホッとしました。

次に「認知症に対して持っているイメージ」を聞きました。

「分けがわからなくなる」「すぐ忘れる」
ということをほとんどの子が書いていました。

サポーター養成講座では、
認知症は脳の病気であること、
覚えられない、忘れてしまうの他に、
日時や場所などが分からなくなったり(見当識障がい)
考えるスピードが遅くなるなど
様々な障がいが出てくることを理解してもらいます。

今回のために小学生用に作ったパワーポイントを観てもらいながら進めました。

6年生の子どもたちはみんな静かに真剣に聞いてくれました。

認知症には誰にも表れる症状と、
性格や環境、周りの人の対応の仕方によって出方が変わってくる症状があります。

怒ってばかりいると、どんどん症状が悪化することもあります。

上手く対応すると、周りを困らせるような症状が軽くなったり、
進行をゆるやかにすることも出来ます。
そんなことを、実例も交えながら話していきました。

最後に、講座を聞いて分かったことや、
これからどんなことをしていけるのかを書いたり話したりしてもらいました。

「認知症は対応によって進行を遅らせることができると分かった」
「認知症は忘れてしまうからこわいと思った」
「大丈夫だよと優しく声をかけてあげたい」
「良いお天気ですねとあいさつしたい」
「もし、おじいちゃんやおばあちゃんが認知症になったら
やさしくしてあげたい」
そんな感想をたくさん書いてくれました。

2月14日には、
下野の脳活スクールのにこにこさんと交流をする予定です。

今からとても楽しみです。       高木